サプリ・漢方

【厳選】ダイエットに効果がある漢方薬のおすすめ

ダイエットに励んでいると一度は「漢方薬がいいらしい」と評判を聞いたり、見たりする機会があると思います。しかし漢方薬と言っても、なんでも効果が出る訳ではありません。

この記事では、ダイエットに効果がある漢方薬を体質のタイプ別におすすめしております。

要点まとめ
  • 【実証】内臓脂肪に効く:防風通聖散
  • 【実証】皮下脂肪に効く:大柴胡湯
  • 【虚証】体の機能を高める:防己黄耆湯

東洋医学においての体質:実証、虚証

東洋医学では人の体を様々な角度から捉えていますが、その中に「実証」と「虚証」という考え方があります。自分がどちらに当てはまるか知っておくのは、漢方薬を選ぶ際にとても大事なことです。

実証:壮健な人

「実」という漢字の通り、実証の人は「実っている状態」の人です。

具体的にいうと、血色が良く体力があり、筋肉質でエネルギッシュな人です。部活でイメージすると完全にスポーツ系な見た目で、特にラグビー部みたいな方をイメージするとわかりやすいかもしれません。

実証タイプの人が太っていたり、不健康な場合は「体に悪いものが体に蓄積、充満している状態」と考えられます。食べ過ぎや飲み過ぎはもちろん、疲れの蓄積などもこの考え方にあたります。

虚証:虚弱な人

逆に虚証の人も漢字の通り、「虚(空)な状態」の人です。

実証の人とは対照的で、色白で胃腸が弱く、痩せ型で寒がりな人です。こちらも部活に例えると文化部で、なんとなく美術部など、あまりアクティブな印象がない人をイメージするとわかりやすいと思います。

虚証タイプの人が太っていたり、不健康な場合は「本来の生命力や機能が低下し、悪いものを排出できない状態」と考えられます。もともと体が虚弱なので、ちょっとした疲れがもろに出たり、気温の変化への対応も苦手であることが多いです。

同病異治(どうびょういち)の考え方

東洋医学では「同病異治」=同じ病でも体質によっては違う治療の仕方をする、という考え方があります。それはダイエットでも全く同じで、そもそも太る原因が違うから、痩せ方も違うでしょ?ということですね。

実証の人は「悪いものが体に蓄積している状態」なので、その悪いものを分解して体の外に排出させることで症状を治します。

それに対して虚証の人は「体の機能が低下している状態」なので、体の機能を高め、悪いものを排出させることで症状を治します。

ダイエットに効く漢方薬のおすすめ:実証

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):内臓脂肪に効く

小林製薬の「ナイシトール」に代表される防風通聖散は、体内に蓄積された頑固な脂肪を分解して、消費しやすい状態にするという効果があります。食べ過ぎや飲み過ぎにより、胃腸に負担をかけ続けている人との相性が良いと言われています。

便通を良くする成分も入っているので、溜まった脂肪を分解して、消費して、最後は余分な脂肪を便と一緒に排出してくれます。

皮下脂肪が多くポヨポヨしたアンコ腹よりも、内臓脂肪が多くパーンと張った太鼓腹の人に効果があると言われています。

・関連記事:ナイシトールの効果が出やすい人とは?

  • 食べ過ぎ、飲み過ぎにより胃腸に負担を感じる方に効く
  • 蓄積した脂肪を分解し、消費し、便と一緒に排出する
  • パーンと張った太鼓腹の人に効果がある

大柴胡湯(だいさいことう):皮下脂肪に効く

大柴胡湯は肝臓の働きを刺激し、脂肪の分解と排出を手助けします。商品でいうとクラシエの「コッコアポG」がこの大柴胡湯にあたります。

防風通聖散とは違って胃腸への働きかけではなく、脂肪を最も分解する機関である肝臓へ働きかけることによって、蓄積された脂肪の分解、消費を促します。防風通聖散が食べ過ぎ、飲み過ぎそのものに効果があるのに対して、大柴胡湯はストレスが原因の過食による蓄積に効くと考えられています。

  • ストレスが原因の過食で蓄積した方に効く
  • 肝臓への働きかけで脂肪の分解、消費を促す

ダイエットに効く漢方薬のおすすめ:虚証

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):体質改善に効く

防己黄耆湯は虚証の人の消化吸収を助け、体内のエネルギーを増強することによって、体に悪いものを排出させる効果があります。

実証の人におすすめした2つの漢方薬は、過食による蓄積そのものを分解する働きでしたが、防己黄耆湯は直接蓄積したものに効果が及ぶのではなく、あくまでも虚弱な体質を改善して、自分で分解、排出させる手助けをしていると言えます。

余分なものをうまく排出できないと水太りの方やむくみが気になる方に効果が現れやすいと考えられています。

  •  体内のエネルギーを増強することで悪いものを排出する
  •  水太り、むくみが気になる方に効果がある

まとめ

東洋医学における実証、虚証の考え方から、それぞれのダイエットに合う漢方薬をおすすめしました。まずは自分が実証なのか虚証なのかをはっきりさせ、肥満のタイプや原因を考慮した上で漢方薬を選びましょう。

要点まとめ
  • 【実証】内臓脂肪に効く:防風通聖散
  • 【実証】皮下脂肪に効く:大柴胡湯
  • 【虚証】体の機能を高める:防己黄耆湯