寒天ってダイエットに使えるの？効果や食べ方も紹介

あんみつや羊羹など、和菓子の材料として活躍することの多い寒天。そんな寒天は、ダイエット中でも食べていい食材なのでしょうか？

ダイエットにどんな効果があり、どんな種類があるのか。今回はそんな「寒天」について詳しく見ていきましょう。

寒天って何でできてるの？
寒天の種類
寒天のダイエット効果
寒天の取り入れ方は？
まとめ
- 関連

寒天って何でできてるの？

寒天はテングサ（天草）やオゴノリなどの海藻類を原料とし、これらを煮詰めた後に凍結乾燥させたものです。一方冷凍乾燥させず、そのまま固めたものは「ところてん」と呼びます。

寒天は日本で約350年前に作られたもので、日本独自の食品とも言えます。それは江戸時代初期のころ。とある旅館でところてんを使った料理があり、それが真冬の寒さによりたまたま固まることでできたのが「寒天」だったそうです。

日持ちもよく、持ち運びが便利な寒天は、多くの人に重宝されるようになり、現在に至ります。そんな寒天ですが、どのような種類があるのかご存知でしょうか？

寒天の種類

大まかな種類として、寒天は３つに分けることができます。

糸寒天

糸のように細いもので、海藻の天草から作られたものが糸寒天。羊羹やあんみつによく使われて、寒天独特の粘りが楽しめます。

角寒天

長い棒状のもので「棒寒天」とも呼ばれる角寒天。海藻の天草から作られます。錦玉羹や水羊羹など、糸寒天と同じような和菓子にも使われています。

粉末寒天

粉末状のもので、天草やオゴノリなどの海藻を合わせて作られる粉末寒天。煮詰めながら使い、ツヤ出しをしたり餡を固めるのに便利なのが特徴です。

寒天のダイエット効果

寒天によるダイエット効果はどのようなものでしょうか？

①食物繊維が豊富

寒天はとても食物繊維が豊富で、ほとんど食物繊維だけでできています。100gのうち80.9gもの食物繊維が含まれていて、様々な食材の中でもダントツの数値です。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれ、どちらとも便秘解消に必要な栄養素。

ダイエットで食物繊維は不足がちになるため、いろんな食材からの摂取が必要です。腸内環境を整えることで、腸内に存在する細菌が活発になり、消化も促進してくれます。

②血糖値が上がりにくい

寒天は血糖値が上がりにくい食材で、GI値が11ほどしかない低GI食品です。低GI食品は、血糖値の上昇を抑えてくれるので、肥満予防や糖尿病のリスクも低くなります。一方、血糖値が急に上がる食品は、インスリンが分泌され脂肪を蓄えやすくしてしまいます。

ダイエット中の食品は「血糖値が上がりやすいかどうか」を確認することで、脂肪を蓄積を抑えることができます。寒天は食物繊維が多く、血糖値が上がりにくいのでダイエット中でも安心です。

③腹持ちがいい

食物繊維は水分を吸収しやすく、お腹の中で数倍に膨らむ働きがあります。これにより満腹感を感じやすくなり、通常より少ない量でお腹いっぱいになります。ダイエット中はお腹が空いたら我慢することも多く、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。

寒天のように、お腹の中で膨らみやすい食材を上手に使うことで、自然とお腹が空かない状態を作れます。食物繊維が多く含まれる食材は腹持ちがいいので、いつもの食事一つ加えるだけでも、食べ過ぎを防ぐことにもなります。

④カロリーが低い

寒天は100gあたりに3kcal程度しかカロリーがありません。ほとんどカロリーがない食材のため、カロリー制限をしていても安心して食べられます。食べたものは体のエネルギーとなるので、ダイエットなら摂取したエネルギー量よりも、動いて消費したエネルギー量が多ければ痩せていきます。カロリーの少ない食品を活用することで、痩せやすい体づくりができます。しかしカロリー不足は集中力が無くなったり、体調を崩すこともあるため、栄養のある食材を食べることも大切です。